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全身の痛み

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛

ピリピリとした痛み・赤い水ぶくれが生じるのが「帯状疱疹」です。
よくみられるのが顔、胸部ですが、全身のどの部位でも発症する可能性があります。
痛み・赤い水ぶくれのほか、顔面麻痺・手の麻痺を伴うこともあります。

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスを原因として起こります。
ただ、初感染時に発症するものではありません。
初感染時には水疱瘡を引き起こし、その後脊髄に潜んでいたウイルスが、体力の低下などをきっかけに再活性化することで帯状疱疹を発症させます。

そして水ぶくれが治まり、帯状疱疹が治癒してからも痛みが残ってしまう状態を「帯状疱疹後神経痛」と言います。
こちらは難治性のものですので、帯状疱疹の発症後には速やかに治療を開始することが重要となります。

複合性局所疼痛症候群(CRPS)

神経の損傷後などに起こる慢性疼痛です。
大きく、タイプⅠとタイプⅡに分類されます。

タイプⅠは、はっきりとした原因が分からないものです。
激しい痛み、むくみ、発汗異常、骨移植といった症状を伴います。
一方でタイプⅡは、外傷などに伴う神経の損傷が明らかに認められるものです。
神経の損傷後、痛み、損傷部のむくみ、発汗異常などの症状が出現します。

いずれのタイプも、未だ根本的な治療法は確立されていません。
神経ブロック療法などで痛みを和らげることが大切です。

後縦靱帯骨化症(OPLL)

椎骨の円柱状の部位を椎体(ついたい)と呼びますが、この椎体の後方にある後縦靭帯が骨へと変性してしまう疾患を「後縦靱帯骨化症」と言います。
頚部の脊髄が圧迫されることで、手足の痺れ、足のつっぱりなどの症状が現れます。
手元の細かい作業が難しくなるなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。

脳卒中後疼痛

脳出血や脳梗塞などの脳卒中によって、知覚神経伝達路が障害されて痛みを伴う状態です。
片側の顔面・体感部・四肢に現れる、焼け付くようなヒリヒリした痛み・痺れ、温痛覚障害などが特徴です。

血行障害性疼痛

主に四肢の末端の血行障害によって生じる痛みです。
血管の異常な収縮や炎症、動脈硬化によって血行障害が起こり、痛みを誘発する物質が分泌されることで発症します。
痛みの程度には差があり、軽いものから日常生活に支障をきたすものまで様々です。
中には、皮膚腫瘍や壊死に転じて手術が必要になるケースもあります。