Newsコラム

変形性股関節症

2025.09.01

こんにちは。ふかざわ痛みのクリニック 院長の深澤です。

変形性股関節症は、股関節内の軟骨がすり減って骨が衝突することで、痛みや変形が出る病気です。

男性よりも女性の発症率が2〜3倍高く、その理由として女性ホルモンの影響や女性のほうが男性よりも骨密度が低いからだと考えられています。

今回は、変形性股関節症について解説します。

原因

原因

変形性股関節症は60歳以上で発症することが多く、加齢によって関節軟骨のすり減ることが一因だと考えられています。また、骨密度の低い女性や骨粗鬆症を発症している方は変形性股関節症になりやすい傾向にあります。さらに、肥満・筋力低下・負荷の高い運動をくり返すことも、よくある原因です。

小児期に股関節脱臼や臼蓋形成不全などの既往歴がある方も、変形性股関節症を発症しやすい傾向にあります。

症状

・立ち上がったときに脚の付け根が痛む

・歩き出すときに股関節が痛む

・階段をのぼり降りするときに脚の付け根が痛む

・しゃがみ込むことができない

・夜寝ていても股関節が痛む

・足の爪が切りにくい

・靴下が履きにくい

・長時間立っているのがつらい など

治療

薬物療法

抗炎症薬・消炎鎮痛薬・ステロイドの内服や、湿布などの薬剤によって治療します。

注射療法

股関節内へのヒアルロン酸注射が有効です。

ヒアルロン酸注射は、関節液の潤滑効果を高めます。それによって痛みや炎症を軽減することができる仕組みです。

当院では超音波ガイド下に針を穿刺する方法をとっていますので、確実かつ安全に施行できるのが特徴です。

薬物療法や注射治療で症状が改善できない場合や重度に進行している場合には、人工関節置換術などの手術を検討します。

まとめ

まとめ

変形性股関節症を発症させないために、そして進行させないためには、股関節に負荷がかからないよう生活スタイルを見直すことが大切です。一方で、痛みが出ない程度に運動を続けることも重要です。

また、治療方法は症状によってさまざまなため、医師と相談して自分に合う治療方法を見つけることが大切です。

当院では、股関節をはじめ身体のさまざまな部分の痛みを軽減・改善する治療をご提供しています。専門医が豊富な実績と経験を活かしてサポートいたします。

まずは現在の身体の状態を知るために、ぜひ検査にいらしてください。