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頭痛

頭痛

頭痛は大きく、「脳・頭蓋内の疾患に伴う急性頭痛」と「慢性の頭痛」に分けられます。
前者の代表的な例が、脳出血・くも膜下出血などの疾患に伴う急性の激しい頭痛です。
多くは一刻を争うものであり、救急搬送が必要になることもあります。

ペインクリニックで診療することができるのは、後者の「慢性の頭痛」です。
慢性の頭痛には、「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」などがあります。

緊張型頭痛

成人のうち約2割にみられ、特に中高年に多い頭痛です。
後頭部から首筋にかけての痛みがいつの間にか発生しており、その後なかなか治まりません。症状が拡大し、頭全体が痛むように感じられることもあります。
主な原因は、首・肩の筋肉のコリです。

偏頭痛

子供にも大人にもみられる頭痛で、国内で片頭痛をお持ちの方は800万人以上にものぼると言われています。
こめかみから目の近くにかけて、多くは左右どちらかの片側にズキズキとした痛みが生じます。
後頭部まで拡大したり、左右両側で症状が生じたりすることもあります。

主な原因は、脳の血管の急激な拡張です。
三叉神経が刺激され、そのことで発生した炎症物質がさらに血管を拡張することで痛みが生じます。
心身がストレス(仕事、試験など)から解放された時に起こりやすい傾向があります。
また、過眠・寝不足、女性ホルモンのバランスの変化、空腹、慢性疲労、光・音の強い刺激などもリスクファクターとなります。

群発頭痛

20~40代の、比較的若い男性によくみられる頭痛です。
片方の目のまわりから前頭部・側頭部にかけて強い痛みが生じます。
そしてその痛みが、数週間から数ヶ月続きます。
はっきりとした原因はわかっていませんが、男性ホルモン、ウイルス感染、遺伝などが関係しているのではないかと言われています。

顔面の痛み

三叉神経痛

顔の知覚、下顎の動きにかかわる「三叉神経」が圧迫されることで生じる痛みです。
左右のいずれかの額、頬、顎、歯茎などに突発的かつ鋭い痛みが生じ、それが数秒から数分続きます。
時間は短いものの、1日のうちに何度も繰り返されることがあり、日常生活に支障をきたします。
三叉神経が圧迫される原因としては、血管、腫瘍などによるものが挙げられます。

帯状疱疹

顔、胸部をはじめとする全身の中の一定の部位にピリピリとした痛み・赤い水ぶくれが生じる病気です。
症状が広範囲に拡大したり、顔面麻痺・手の麻痺を伴うこともあります。
帯状疱疹は、子どもの頃に水疱瘡を引き起こした後、脊髄に潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが、体力が低下した時などに再活性化することで発症します。

顔面神経麻痺

顔面の左右どちらか片側の表情筋の硬直、瞼の動かしづらさ、食べ物が口からこぼれるといった症状をきたすのが、顔面神経麻痺です。
表情を作った時には、顔が歪んでいるように見えてしまいます。
そのほか、味覚障害、音に対する過敏、目の乾燥などの症状を伴うこともあります。
原因としては、顔面神経のウイルス感染、中耳炎からの炎症の拡大、神経腫瘍などが挙げられます。
原因不明のものも少なくありません。