Interview院長インタビュー

緩和ケアの重要性を感じて、
痛みの治療の道へ
令和元年11月1日に“ふかざわ痛みのクリニック”を開業

院長
深澤 圭太Keita Fukazawa
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院長インタビュー動画

Interview01

医師を目指したきっかけは?

医師を目指したきっかけは?

小学生の当時、流行っていた漫画の影響ですでに卒業文集に「医師になりたい」と書いていて、その頃から医師になりたいと思っていました。当時はそこまで真剣に考えていたわけではなかったと思うのですが、医師という職業に憧れを持っていたのは確かです。医師になるか、それとも飛行機を作る仕事をするために航空工学を勉強するか迷った時期もあって、「空を飛びたい」という思いがあって大学時代にはパラグライダーのサークルに入っていましたが、最終的に子供の頃から憧れていた医師の道を選びました。

Interview02

痛みの治療を 専門とするようになった経緯は?

痛みの治療を
専門とするようになった経緯は?

緩和ケアというものは、今でこそ広く知られていますが、当時は大学でも講義がないような状況で、私も親友のお母様が亡くなられたことをきっかけに初めて知りました。緩和ケアに興味を持ち、またその重要性を感じて「その道に進みたい」と思ったものの、実際にそうしたケアを行っている医師・医療機関はほとんどなく、「であれば、麻酔科へ進むのが良いのでは?」と考えて、緩和ケアのための知識・技術を学ぶために麻酔科へ入局しました。麻酔科へ入局した後、兵庫県立こども病院、兵庫県立がんセンター、兵庫県立姫路循環器病センターなどで赤ちゃんや成人の方への麻酔を経験しました。

Interview03

現在の場所にクリニックを 開業した理由は?

現在の場所にクリニックを
開業した理由は?

令和元年11月1日、現在の場所にふかざわ痛みのクリニックを開業したのですが、当院の近くにある三条商店街へは昔からよく行っていて、このあたりは馴染みのある街でした。また最寄り駅から徒歩すぐとアクセス便利ですし、患者様も通院しやすいです。近隣にあまりペインクリニックがないので、開業することで地域医療へ貢献できるのではないかと思ったのも理由の1つです。

Nerveblock

豊富な種類の神経ブロックをご用意
症例数は日本トップレベル

Interview04

どんな患者様が いらっしゃっていますか?

どんな患者様が
いらっしゃっていますか?

当院があるのはクリニックビルですので、地域の皆様は「ここにクリニックがたくさん入っている」ということはよくご存知のようで、近隣にお住まいの方を中心にたくさんの方にお越しいただいております。開業当初は近所の方が大勢ご来院されて、そこから口コミで広がっていったというような感じです。また、病院で勤務されている外科の先生から患者様をご紹介いただくケースもあります。

Interview05

“ペインクリニック”に 馴染みがない方もおられるのでは?

“ペインクリニック”に
馴染みがない方もおられるのでは?

そうですね。まだまだどんなことを行う科なのか、理解されていない部分もあるようです。ただ、何となく「痛みを和らげてくれるところなのだろう」という認識はあるようです。“ブロック注射”というと、整形外科で行われるようなイメージが強いですが、当院で行っているブロック注射は多岐にわたります。整形外科では2種類程度のブロック注射しか行わないところが多いですが、当院では100種類以上とまでは言いませんが、数十種類もの注射をご用意しています。これだけ豊富に用意しているところは、ペインクリニックでも少ないと思います。

Interview06

ふかざわ痛みのクリニックの コンセプトは?

ふかざわ痛みのクリニックの
コンセプトは?

神経ブロック療法を専門的に行うクリニックとして、皆様に“痛みに悩まされることのない毎日”をお届けすることです。当院ではほとんどの神経ブロックを超音波(エコー)ガイド下やX線透視(レントゲン)下で実施していて、それにより治療の効果の確実性と安全性を高めています。こうした技術はクリニックを開業してから新しく始められるものではなく、それなりの経験が必要です。私は京都府立医科大学附属病院に勤務している時に、こうした方法での神経ブロックを多数経験していて、症例数なら日本トップレベルに位置すると自負しています。

Treatment

痛みを我慢していても良いことはありません
罪悪感・抵抗感を持たず、前向きに痛みの治療を

Interview07

神経ブロックは痛そうな イメージですが、実際はどうですか?

神経ブロックは痛そうな
イメージですが、実際はどうですか?

痛みをゼロにすることはできませんが、できる限り抑えるために極細針を使用しています。一般的なクリニックでは使っていないくらい、とても細いものを採用しています。また、神経を刺さないように細心の注意を払っています。ただ、どうしても痛みを感じる場合があるので、その可能性が高い時には、事前にしっかりと患者様へご説明するようにしています。事前に説明してよく理解いただければ、患者様の不安解消に繋がり、痛みの軽減にも繋がるものなのです。

Interview08

お薬を使って痛みを和らげることに、 抵抗がある方もおられると思いますが?

お薬を使って痛みを和らげることに、
抵抗がある方もおられると思いますが?

「神経ブロックやお薬を使い続けたくない」とおっしゃる気持ちはよくわかりますが、だからといって痛みを我慢し続けていると、痛みが“複雑化”する場合があるのです。少し伝わりにくいかもしれませんが、“神経が構造変化して、過敏になり、痛みを感じやすくなる”という感じです。痛みを我慢していても良いことはありません。痛みに悩まされながら、暗い気持ちで毎日を過ごすだけです。なので、罪悪感や抵抗感を持たずに、前向きに痛みの治療を受けてほしいです。

Interview09

神経ブロックはいつまで 必要になるものなのでしょうか?

神経ブロックはいつまで
必要になるものなのでしょうか?

数回の神経ブロックにより、痛みが軽くなって、神経ブロックが必要なくなる患者さまが多いです。それを目標に治療を行っています。しかし、痛みの原因と、その程度によっては、定期的に治療を続ける必要がある方もおられます。
神経痛に効くお薬は眠気をともなうものが多く、そうするとお車の運転などに制限が生じます。また普通の痛み止めも、胃や腎臓に負担をかけるものがあります。長期的に使えるお体に優しいお薬もあり、当院でも使用していますが、それを使ってもなお痛みがあるようでしたら、一度当院へお越しになられて、神経ブロックを受けていただければと思います。

Consultation

“手術を受ける前に、できることがある”
まずは一度お気軽に当院へご相談ください

Interview10

現在、痛みでお悩みの方に お伝えしたいことは?

現在、痛みでお悩みの方に
お伝えしたいことは?

治療によりどうにもできない痛みも、確かにあります。それでも、一度は当院の治療を試してほしいです。京都、あるいは日本でも行っているところは少ない治療ができるのが、当院の強みです。もちろん、すべての痛みを当院だけで治療できるとは考えていません。当院では対応しきれず、手術に対応している病院をご紹介するケースもあります。ただ、当院へのご相談をスキップして、いきなり手術に至るのはもったいないと思います。

「手術を受ける前に、できることがある」
そのことをもっと多くの方に知っていただきたいです。